鈴木利和: 2008年4月アーカイブ

性犯罪被害にあうということ」がどんな経験なのかを知ってもらうために「小林美佳」という実名をさらして本を出す人をテレビ番組で見かけた

「ありえないをありえるに」と思っている私ですが、これは、本当に難しい
被害にあった人同士が、お互いの体験を告白しあうことで癒しあう活動に参加されても、結局、自分たちは被害者であるのに、隠さなければ、周囲から興味本位で見られて、普通の生活すらできない  という現実にまた傷ついてしまう

実際、小林さんの場合もwebを見ると「売名行為」だとか誹謗中傷の嵐だ
薬害エイズの川田龍平さん、薬害肝炎の福田衣里子さん、拉致問題の家族の皆さんと不条理に対して闘いを挑むと温かいはげまし以上に無理解や批判に身をさらすことになる

それでも、まだ、これらの活動は賛同者も得やすい。しかし、性犯罪被害は難しい
周囲が本当の意味で理解をすることができない
どう関わって良いかもわからない

何かの拍子に「フラッシュバック」が起きるので、自分に自信が持てない
意思の力でどうにもならないので約束ができない

周囲の人が自分をどのように見ているか、感じているかわからない
だから、相談することも 心を開くこともできない
些細なことにも傷つく

加害者は、遊び感覚・ゲーム感覚。相手の気持ちなどまるで理解しようとしない人

この孤独な闘いを挑もうとしている小林さんに何か力になれることはないものだろうか
micatsukiのホームページ
http://www.apple-eye.com/micatsuki/
クライアントの自己発見の支援をいちばん大切な目的の一つと考えている
エグゼクティブコーチング 上巻

コーチングやエグゼクティブ・コーチングの本は、書店にゆけば数多く出ている。このINSEADグローバル・リーダーシップセンターによるエグゼクティブコーチングは私の問題意識にもっとも近い

経営者の自己愛が投影された神経症的な組織

自己愛の強い、権威主義的な側面をもった人が、競争社会において、優越感を満たすために必死で勉強や仕事で努力して「成功者」になったものの他者の気持ちを理解したり、信頼することを学びきれていない場合に、人間関係がギスギスした組織をつくってしまう

そうならないために、経営者候補の段階で自己発見を支援するというのがこの本の趣旨になる

第二次世界大戦の悲劇から「権威主義的なパーソナリティー」について研究したアドラーやフロムは、彼らは「愛」を知らない人たちだという結論に到達した。健全な自己愛は、自分について深く知ることです。弱いところも含めた全てを知らなければ、防衛機制が働き、周囲を全て敵とみなし、抑圧しなければ安心できない

2日で人生が変わる「箱」の法則のルーもそうであったけれど、神話の英雄物語からスターウォーズまで、おなじみの物語だ。人の中には、人を支配したいという抑えがたい欲求がある。

それは、多くの場合分離の不安から来るといわれている。言い換えれば、親からの自立を健全に果たすことだ。たとえば、スターウォーズのアナキンは、母親と小さいころに離れ離れになる。ジェダイとしての修行は母親を守る力を与えてくれなかった。満たされなかった母親からの愛を母親への愛の力を求めた。しかり、それは、代わりのものに過ぎないゆえに、渇きはおさまらない・・・

その欲求を統合しより高度な欲求へと昇華させないまま、トップに権力を握ることは組織にってもメンバーにとっても危険極まりないことなのだ


人は、程度の差はあっても、自己愛があり、間違った原因帰属(母親を守れなかったのは、自分に力がなかったからだ。あるいは、社会が間違っているからだ・・・などなど)をもっている

著者らの発見は、経営者はカウンセラーに相談するよりセミナーに参加することの方が抵抗が少ないということだ。INSEADという場で「カウンセリング」をすることに意味がある。Maslowは「完全なる経営」において、企業が人の癒しの場になることを期待した。癒しというのは、また、神話に戻るけれども試練を通じて成長するということだ。自分が避けてきた課題(影:シャドー)と向き合って統合されるということ

本自体、たぶんに「カウンセラー的」ではあるものの、集団力学やシステムについて体系的におさえられている

著者のマンフレッド・ケッツ ド・ブリースには他にも会社の中の「困った人たち」―上司と部下の精神分析という著作がある



 
 

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