学会的組織運営
リクルートを辞めて、東大教育学部の認知科学のゼミに出席して良かったことは、リクルートのルーツがわかったこと
法学部、経営情報とおよそ科学とは遠いところを経てきたので、科学的なアプローチが全然わからない
ということで、先生からは研究の進め方の本を薦められて、その上でゼミで論文を読んで議論するということを繰り返した
論文発表の構成要素というのはこんな感じだ
表題
1.主題(キーワード) 2.対象 3.方法が推測できる
問題
1.なぜそのテーマを選んだか
2.テーマについての研究の歴史的経過
3.自分の研究と直接関係のある論文(先行研究)
4.自分の研究目的
5.予測や仮説
方法
1.被験者:属性
2.実験時期
3.実験場所
4.装置、材料、課題
5.手続き
結果
考察
1.妥当性:結果とその解釈が従来の知見とどの程度一致するか
2.限界性:結果とその解釈はどのような点で一般性が限定されるか
3.可能性:今後どのような展開が考えられるか
ふと、わかったことは、リクルートの広告の仕事はこうなっている
主題をキャッチコピーと読み替えるとよりわかる
先行研究とは、これまでの事例だ。
こういう企画意図でこういう広告をつくったら、こんな結果になったということを発表する
審査されて認められたものが学会誌に載ったり、学会で発表されたりする
これは、事例の審査であり、表彰・発表となる
こうやって、知がつくりだされ、先行研究として利用されて更なる発展を促す
リクルートの場合は、この仮説-検証のサイクルが早いものでは週刊単位になる
そして、相手は自分の人生の転機をかけている人たちであり
30年の住宅ローンをかかえる人である
その人達に向けて、企業や住宅との出会いをつくることをやり続けることで「知の型」を身に着けることができる
googleはドクタークラスの「知の型」ができている人を採用して、知をつくりだす環境を提供する
リクルートで可能だったのは、広告という仮説-検証がすべての情報を扱う仕事であったことと
通信事業のときに理系を大量に採用したことにあるのではないか
googleやその一世代前のテクノロジー企業、日本の製造業の強さは現場における「知の型」の応用にあったと考えるとこれからの企業は情報社会、知識社会において「知の型」を習熟し、発信し巻き込むことが重要であると言えよう