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2007年11月 アーカイブ

2007年11月30日

人才は場がつくる

才能の開花を望むならば、いかに環境をつくるかに腐心をした方が良い

いわゆる知識は、自分を啓発してはくれるが、何かを成し遂げるにあたって
頼りになるのは、自分が苦労してつくりだしたものだけだ

付け焼刃は役に立たない。さまざまな要素が複雑に絡まりつつも、見た目
シンプルビューティ。見る人が見れば、そのシンプルさに到達するまでに
積み重ねてきたすさまじい、試行錯誤を感じ取り、本能的に敬意を抱く

だから、周囲の人が自分のことを認めてくれないとしたら、単純に悪戦
苦闘が足りないだけなのだ。その自分の至らなさを気づかせてくれる、
立ち止まることを許されない人の集団をつくりだす必要がある


そういうと普通には、天才を集めることかと思うかもしれない
そうではない。仮に天才が1万人にひとりの出現率だとしたら、
10人の天才を集めようとしたら10万人と会って発見し、その
人たちを魅了しなければならない。

それは、奇跡であって、目標にすることはできない
せいぜい、10人にひとりくらいのハードルで、その人たちが
自然とのめりこんで、試行錯誤していってしまうような仕組みです
私たちの試行錯誤を進める原動力は、ひとえに、進歩している
変化しているという実感です

そのために、「測定できる」ということは、非常に重要な要素です
自分なりの成果を生み出す仕組みのどこをどう改善したから、
結果がこう変わった・・・
この仕組みの改善こそが人が競い合うべきものです
たとえば、最近、流行の手帳術も、仕組みです


スポーツの世界はわかりやすいでしょう
たとえば、投手が150kmの速球を投げるための仕組み(フォーム)を
試行錯誤します。スピード・コントロールが自分のねらったどおりに
なるには、こうすればいいのではないかという仮説を実際に投げた
結果と照合しながら、修正し続けるわけです

長く現役を続けられる選手は、「仕組み」を磨き続けてき人でしょう
プロとは「仕組み」によって、一定の品質の結果を出し続ける人です

この仕組みをひとりで改善するより、集団で改善し続けたほうが、
進歩のスピードが早いのは当然でしょう
武道、茶道、芸道など彼らは、見果てぬ頂点を一生涯をかけて目指
すために集団を形成しています。そして、頂点に人間国宝などの動く
目標があるために学習意欲を刺激されるわけです

これらの集団が持続的に成長し続けているのは、仕組みをつくりだす
仕組みを確立したからです

その場にいなくても、結果としての仕組みは理解することができます
しかし、より価値があるのは「仕組み」を生み出し、改善する仕組みなのです
それを共有している場が、秀逸な「仕組み」をつくりだすのです

だから、自分の才能を開花させるためには、「仕組み」を生み出し、改善する
仕組みを共有している場をつくることです
L4Lは、自分が結果を出す仕組みを持っています。そして、その仕組みを模倣
させようとします。だから、単一的な人づくりになります。そして、多くの場合
L4Lがいなくなるとともに、集団も消滅します

L5Lは、みなが結果を出す仕組みをつくり出させる仕組みを持っています。
そこから、生まれてくる仕組みには多様性があります。個性的な人才を綺羅星
のように輩出し、それが集団の魅力になって、新しい才能をひきつけます
そして、長く進歩を続けるのです

私は、この仕組みをつくりだす仕組みを創り出す人たちの組織を創りたいと
考えているのです

人は検証された仮説に魅了される

多くの組織の会議がつまらないのは、そこに発見がないからです

今まで、一体感のある組織づくりのために支援をしてきて、その核は
「会議」なのですが、盛り上がる会議は「発見」のある会議です

「思いつき」を検証した結果の根拠のある「仮説」は人を魅了します
自分も試してみようとか自分だったらこうやってみるなどの反応を
引き出します

ところが、誰も「仮説」も「検証」もしていない。つまり、準備を怠って
きた会議はだらけます。結局、その1週間は、惰性で過ごしていた
からです

同じ、「忙しい」という状況でも、それこそ「仮説」「検証」の試行錯誤を
高速回転させて忙しいのとただ、時間ばかりかかるけどもわかりきった
効率の悪い作業をしている時の充実感の違いは明らかです

集まった時のエネルギーがまったく違います。会議には、そこまでの
日常がはっきりと反映されます。会議が盛り上がらないのは、会議の
スキルの問題ではなく、日常の仕事がいかに充実しているかどうかの
結果に過ぎないのです

日々、いかに「仮説」「検証」の試行錯誤を高速回転させるか
ずっと、同じことの繰り返しだからは、おそらく理由にはなりません
それを言うなら、芸事の世界は何百年も同じことの繰り返しであり
ながら、見果てぬ理想を目指して日々、試行錯誤を繰り返している
からこそ、人間国宝でさえ、まだまだ、入り口ですとおっしゃるわけだ

私は「仮説」「検証」「発信」を常識・習慣として定着させる仕組みを
つくりたいと考えています

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