フロー体験
それをCsikszentmihalyiはフロー体験と呼び Maslowは至高体験と呼びました。
ある人は、宇宙との一体感と表現し、恐れや時間の感覚
がなくなり、平和な気持ちになるといいます。時間を忘れて
一心不乱に取り組んだ時の感覚です
たとえば、学園祭や部活など、最初はうまくいかなかったの
が、最後にはみんなが一致団結して取り組んで、もう一回や
れといわれてもできないかもしれないというものです
Csikszentmihalyi、Maslowともにこの概念を偶然見つけ
ました。創造的な人を研究していて、共通して起きる現象
として、この心理状態を発見しました。私には、無我夢中
という言葉が受け入れやすいです
しかし、創造の鍵が無我夢中だとしても、なろうと思っても
なりません。無我夢中はなってしまうものなのです。言い換
えれば意識から無意識に切り替わることです。
子供が創造的なのは、意識の働きがまだ発達していない
ために、夢中になりやすいからです。人は学習して、予測
して、これは無理、やっても無駄と考えるようになります
失敗をして恥をかきたくない。失敗したくないと思うほどに、
動きはぎこちなくなり、うまくいかないという悪循環に陥り
予測通り失敗し、だから言ったじゃないとなる
この意識を断ち切ることが難しいのは、断ち切ろうと「意識」
するから断ち切れないということです。考えないと「考え」て
進めない。どうしたらいいのか?
それは
関係あるけれど、違うものに意識を集中させることです。
力を抜くためには、その前に思いっきり力を入れる。抜こ
うとしたら、抜けない。力を出したら、その後には抜ける。
つまり、予備動作に意識を集中することで、その次に来る
本動作では力の抜けた自然な動きができる
ある種の儀式にも見える予備動作を磨くことで、その後に
くる予測不能な無我夢中を引き出す。無意識が繰り出す
最高の動きを最も身近に体験できるという幸福を楽しみに
私たちの意識は、たんたんと入念な準備をする
楽しむとは、準備をしてきた人にだけ許される贅沢。
準備をしてきたら、後は、観客として、何が出てくるのかを
楽しみに待つということなのではないでしょうか

