他者は地獄である
2004/10/28 Thursday 12:53
コーチとして人と関わってきた中で、感じ
ている危機がある。このままいけば、日本に
はこころの豊かな人が少なくなってしまう
のではないかということ。
自分の中に他者がいない。他の人に関心が
薄いというより、他者と深く関わった経験が
ない。世の中を好きな人と嫌いな人に分けて
好きな人とだけ関わって生きている。その
割には、好きな人とも深く関わらない。一人
で生きている。
サルトルは。「他者は地獄である」と言っ
た。他者と深く関わりあうにはエネルギーが
いる。世の中が貧しかった時、生きていくた
めに、嫌いな人とも、一緒にいなければいけ
なかった。皮肉にもこの葛藤が人のこころを
鍛えた。
豊かな日本では、もはや生きていくために
嫌な思いをする必要はない。しかし、他者と
の葛藤は人間性が磨かれる機会だ。あえて苦
労して、他者に踏み込むのはどんな時か。夢
や志という言葉が思い浮かぶ。しかし、夢を
持ちにくいと言われている時代だ。一体今何
ができるだろうか。


