APPでは、毎月第三火曜日に、都内にてインプロのワークショップを開催しています。
講師は、即興実験学校の高尾隆さん、中込さんにお越しいただいています。
■インプロ(即興)とは
インプロとは、即興演劇学校のHPによると、何もないところから物語を創造していく即興演劇のことと解説されています。また、思いついたことをでたらめにやるのではなく、「それぞれの人から生まれたアイディアを、お互いに受け入れ合い、ふくらませていくことで、初めて今まで誰も作ったことのない新しい物語を生み出すことができる。そのためには、アイディアを生み出し、受け入れ、発展させるための方法論が必要である。」とのことです。
参照)即興実験学校HP
■ワールドカフェとのつながり
お互いにアイデアを受け入れあい、ふくらませていくことというのは、ワールドカフェにおいて「つながり」を見つけて洞察していく過程ともリンクします。インプロのワークショップでは、毎回角度を変えながら、特に身体感覚的な部分を大切にしたワークが行われています。
■講師について
即興演劇学校を主宰されている高尾隆さんは、『「インプロ教育」即興演劇は創造性を育てるか?』の著者であり、体験的な指導に加え、理論的な部分も踏まえた分かりやすい指導・教育に定評があります。
即興実験学校の活動以外にも、大学で教壇に立たれたり、企業向けにインプロのワークショップを開催されたりしています。
高尾さんは自身の博士論文である著書において創造性研究について以下のように考えられています。
参照:「Keith Johnstone のインプロは創造性を育てるのか」博士論文要旨
■従来の創造性研究の問題点
1.創造性というもの自体に対する認識や理解を深めることにあまり注意していないこと
2.個人の創造のみを扱っていて、協働の創造についてあまり触れていないこと
3.研究対象が高い創造性を持つと認められている人々に偏っているため、一般の人々の創造性を捉えにくいこと
4.教育を知識の伝達と位置づけているため、創造性の教育の場における参加者の変化の大部分を見落としていること
■インプロを学習することで得られた効果
1.頑張らないことの意味を学び、頑張らないようになったこと、
2.そのままでいることができるようになったということ、
3.自分で自分自身のアイディアや行動を検閲していることを知り、それに対処する方法を学んだこと、
4.負けること・失敗することへの抵抗が無くなったこと、
5.恥ずかしさがなくなったこと、
6.楽しさを経験したこと、
7.他者と関係を構築できるようになったこと
■創造性育成モデル
創造性を育成する過程を三段階に捉え、インプロを通じて上記のような効果を得ることで、表現の障害となる検閲を取り払い、他者からの適切なフィードバックと協働を行える素地の中で、創造性が生まれます。
第一段階:個人の中で想像が起こる過程
第二段階:その想像を表現・行動に移す過程
第三段階:他者の反応・フィードバック
■参考図書 「インプロ教育―即興演劇は創造性を育てるか?」
APPでは、2009年末に発表とワールドカフェとのコラボレーションを行う企画も視野に入れながら活動しております。
